コンドームの「グラマラスバタフライ」などを販売・製造するメーカー「ジェクス」が行った、全国男女5,000人を超える“性”の大規模実態調査 「ジャパンセックスサーベイ2020」。満20歳〜69歳までの男女に聞いたセックス調査で、日本における深刻な「セックスレス問題」が露呈した。
■約半数の女性が「セックスレス」
調査では5000人の男女にセックスの頻度や相手などについて様々に質問。中でも「特定の相手に限らず、この一年のおよそのセックス回数について教えてください」と問うと、男女共に驚きの回答があった。
最も多く回答されたのが「この1年以上セックスをしていない」で、男性は41.1%、女性では49.5%。女性に関しては2人に1人近くが、1年以上セックスをしていないことが分かった。
1年以上セックスをしていない人に「どれくらい前からか」を問うと、男性は平均8.7年、女性は平均9.6年という結果になった。
■セックスレス化は年々深刻化
婚姻関係にある男女でのセックスレス割合を追うために、日本家族計画協会が実施した「男女の生活と意識に関する調査」と比較してみると、セックスレスにある夫婦の割合は2014年で44.6%、2016年で47.2%。
そして2020年の本調査では51.9%となり、夫婦間のセックスレスの問題がどんどん深刻化していることも分かった。
■「性交渉の際に痛みを感じる」
また「セックスの際に痛みを感じることがありますか」という質問に対して「痛い」と回答したのは、男性が14%なのに対し女性は62.4%、約4倍の差となった。
性交痛はこれまでホルモンバランスが大きく変化する中高年んひ潤い不足によって感じる女性が多いと見られていたが、今回の調査では20代女性が最も多く「痛い」と回答した。若さゆえの性交の経験不足や、妊娠や性感染症への不安などが要因として考えられる。
性交渉の時に感じる痛みは、セックスレスの割合が男性より女性に多いことにも関連していると考えられる。
■AVは「ファンタジー」?
インフルエンサー・はあちゅうと結婚したAV男爵・しみけんも、SNSで「AVはファンタジー」と発信していたが、ネットでは「AVで見た情報を信じてセックスしないでほしい」「激しくするのが好きな男性が多いけど、痛いだけ」などという女性の声も目立つ。
日本は性教育に関しては非常に後進的であり、教育の中でしっかりとセックスの指導がされないにも関わらず、ネットでは思春期のうちから簡単にアダルトコンテンツにアクセスすることができてしまう。
男性は若い内にAVで見た間違った情報を誰にも指摘されないまま大人になってしまうし、女性はそれを受けて「セックスは痛い」と感じてしまい、セックスレスも深刻化していく。
若いうちからセックスレスの負のループが出来上がってしまっているのかもしれない。
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